2023/02/23
12:00
昨日(2/22)夕方、天気が良かったので「赤い白山に白鳥」を期待して撮りに行ってきました
5日前には何百羽も居た白鳥はたったの3羽だけになっていました。その内1羽はコブハクチョウでした
コブハクチョウは以前何度も書いていますがヨーロッパや中央アジアの白鳥で、観賞用に輸入され羽を切られ公園や動物園などで飼われていた白鳥の子どもたちが逃げ出し野生化した外来種です
以前は県内でも兼六園や那谷寺などでも浮かべられていましたが今は奥卯辰山公園に1羽居るだけです
全国的に見ても羽を切って飼うのは動物愛護上からも非難され少なくなりましたが皇居のお堀などまだ飼われている例はあります
半野生化したコブハクチョウは千葉県の印旛沼に約200羽、鹿児島県の藺牟田池では約50羽、山中湖に20羽程度、その他何箇所かに周年生息しているそうです
県内では羽咋市の邑知潟で10年以上前からコブハクチョウのペアが暮らし毎年出産していました。ここから何十羽も巣立っていきました(昨年1羽が死亡し現在は親1羽、子供1羽になっています)
野生のコブハクチョウは中国東部や朝鮮半島でも越冬しているそうですが稀に日本に飛来することもあるそうです
このコブハクチョウが野生なのか、どこから飛来しどこに飛んでいくのかは不明です
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4時頃。この頃までは白山がクッキリ見えていたのですが・・・
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コブハクチョウは全長約150cm、コハクチョウは全長約120cmです
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大きい分飛ぶ姿はダイナミック&ビューティフルです。白鳥の中では一番です
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アンデルセンの「みにくいアヒルの子」やチャイコフスキーの「白鳥の湖」の白鳥です
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英語ではmute swan(無言の白鳥、鳴かない白鳥)で、鳴くのは死期が迫った時とされていますが全く鳴かないわけではありません
子育て中は人間が近づくとシャーという警戒音も出します
子供を呼ぶ声
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人間に対する警戒心は弱くすぐ近くまで寄れますが子育て中は攻撃的になり、ヨーロッパでは翼で殴って昏倒させた人間の頭を上から水中に抑え付けて殺害してしまった例もあるそうです。日本でもバードウォッチャーがコブハクチョウから「攻撃」されて骨折する事故が発生したことがあるそうです
自分も車に乗っていましたがシャーと威嚇されたことがあります
子育て中の白鳥には不用意に近づいたらダメです
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コハクチョウはコブハクチョウの10分後に飛び立ちました
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30分後にコブハクチョウが戻ってきましたが白山に突然雲がかかり「赤い白山」は見られませんでした
今シーズンは「赤い白山に白鳥」は残念ながら撮れませんでした。来シーズンに持ち越しです
午前中金沢競馬場からかほくイオンの間を往復しましたが白鳥は数羽いただけでした。白鳥シーズンも終盤です
下の2枚は過写